小児期の切れ目のないHealth supervision体制の構築
乳児から思春期の
Biopsychosocialな指針
「身体的・精神的・社会的(biopsychosocial)に健やかな子どもの発育を促すための切れ目のない保健・医療体制提供のための研究」班では、生物・心理・社会的な視点から「乳児から思春期までのヘルススーパービジョンのための指針」を作成しました。
小児医療・保健の中で、こうした視点での議論を深める素材として提供していきたいと思います。
ご意見をいただければ幸いです。
研究班作成の「乳児から思春期までのヘルススーパービジョンのための指針」のPDFが閲覧・ダウンロードできます。
乳児から思春期までのヘルススーパービジョンのための指針
Biopsychosocialモデルとは
- 1977年に精神科医のEngelが提示した医療保健モデル
- 疾患の身体的側面のモデルを強調する通常のBiomedical modelだけでは、慢性疾患の治療やケアには十分ではないことから提唱
- Biopsychosocialモデルでは、身体面だけでなく心理的あるいは社会的因子(Psychosocialな因子)も併せて重視
- 今日では非常にわかりやすく普遍的な考え方としてとらえられている。様々な健康課題、特に慢性の状態に対しての予防的な支援に広く取り入れられている。
- 今後、小児期の切れ目のないHealth supervisionの中で、子どもの心や環境に注目したBiopsychosocialモデルの視点が重要。